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ビングループ[VIC]は・・・ベトナムトップクラスの不動産開発業者。
国内不動産市場において、そのブランド力は極めて高い。商業施設、
観光施設の開発から病院、教育、小売、Eコマースへと展開中。
意欲的な事業拡張による今後の明るい見通しから、長期投資を
想定する投資家は調整局面で購入しても良いだろう・・・

＜その他掲載銘柄＞
ハウザン製薬[DHG]、FPT情報通信[FPT]、マサンインベストメントグループ[MSN]、
ペトロベトナム・ドリリング[PVD]、ホーチミン市インフラ投資[CII]、
ビンミン・プラスチック[BMP]、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]、ダナンゴムタイヤ[DRC]、
ダットサイングループ[DXG]、軍隊商業銀行[MBB]、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]、
ベトコムバンク[VCB]、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、ベトインバンク[CTG]、
ペトロベトナム・ドリリング[PVD]、ビナサンタクシー[VNS]、キドグループ[KDC]

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CONTENTS
 
01. ビンG、見渡し物件売上高をあわせれば15年売上高が3倍に
02. 週間☆アクセス数上位ランキング！
     特集（2016年4月18日～2016年4月24日）  
03. 噂のうわさ話
   　西部バスターミナル[WCS]
04. サイゴン・街角風景　　
  　「猛暑のホーチミン市で桜祭り」

  ビングループ[VIC](Vingroup)のレ・カック・ティエップ副会長は、22日に
開催された定時株主総会で、2015年の不動産販売による売上高が21兆1790億VND
(約1050億円)だったが、引渡しが終わっておらず計上できなかった契約済み物件の
売上高を合わせると、同年売上高は3倍以上の70兆VND(約3470億円)に達することを
明らかにした。

  2015年売上高は前年比+23％増の34兆0480億VND(約1700億円)で、うち最も
大きく貢献したのは不動産販売となっており、全体の62.2％を占めた。売上高が
最も伸びた事業は小売部門で、前年の10.9倍にあたる4兆3060億VND
(約213億円)に達し、全体の12.6％を占めた。

  他の事業からの売上高は、◇宿泊・観光・娯楽サービス：2兆8480億VND
(約140億円、全体の8.4％)、◇不動産賃貸：2兆6550億VND(約131億円、同7.8％)、
◇建設サービス：1兆0280億VND(約51億円、同3.0％)、◇医療サービス：7710億VND
(約38億円、同2.3％)、◇教育：5140億VND(約25億4000万円、同1.5％)、
◇その他事業：7470億VND(約37億円、同2.2％)となっている。

  全国におけるショッピングセンター「ビンコム」の店舗数はホーチミン市6か所、
その他9省・市13か所の計19か所。宿泊・観光・娯楽サービス部門については、
5つ星客室数が計5000室にまで拡大している。

  2016年事業計画では、売上高が前年の2倍以上にあたる45兆VND(約2230億円)、
税引後利益が同+32％増の3兆VND(約149億円)と、大幅な増収増益が見込まれている。
同社によると、第1四半期の税引後利益(単独)は年間計画の3分の
1以上にあたる1兆1000億VND(約54億5000万円)と推定されている。

  VICは第2四半期中に、2015年株式配当を額面比11％で実施する目的で、
2億1338万4034株の新株を発行する予定。うち2015年末時点の未処分利益を
原資として株式配当を額面比6％、2016年3月末時点の未処分利益を
原資としては株式配当を額面比5％で実施する。発行後の資本金は
19兆3985億VND(約960億円)から21兆5323億VND(約1070億円)へと
引き上げられる見通しだ。

  同社が現在展開している大型案件は次の6件。

◆マンション「ビンホームズ・ガーデニア(Vinhomes Gardenia)」案件
(ハノイ市ナムトゥーリエム区カウジエン街区)：◇面積：17万6172m2、
◇投資総額：4兆8500億VND(約240億円)
◆ビラ式住宅「ビンホームズ・リーバサイド(Vinhomes Riverside)」案件第2期
( ハノイ市ロンビエン区フックドン街区)：◇面積：96ha、◇投資総額：
4兆8770億VND(約240億円)
◆マンション「メトロポリス・ハノイ(Metropilis Ha Noi)」案件(ハノイ市ナムトゥーリエム区メーチ街区)：
◇面積：2万3997m2、◇投資総額：4兆7820億VND(約237億円)
◆高級マンション｢ビンホームズ・セントラルパーク(Vinhomes Central Park)｣案件
(ホーチミン市ビンタイン区第22街区)：◇面積：42.2ha、◇投資総額：
37兆7120億VND(約1870億円)
◆都市区｢ビンホームズ・ハイフォン(Vinhomes Hai Phong)｣案件(ハイフォン市ホンバン区)：
◇面積：78.5ha、◇投資総額：4兆9000億VND(約243億円)
◆海岸都市区「ビンホームズ・ハロン湾(Vinhomes Dragon Bay)」案件
(東北部地方クアンニン省ハロン市ホンガイ街区)：◇面積：8.7ha、◇投資総額：
12兆VND(約590億円)

  VICは年内に、ショッピングセンター15か所をオープンするほか、ハノイ市とホーチミン市及び
その他16省・市でショップハウス(店舗スペースを併設した住宅)案件を展開する計画。

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このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報（www.viet-kabu.com）の 
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ビンG、FPTショップ買収で小売シェア拡大なるか
[2016/04/19 14:37 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/160419125850.html

  FPT情報通信[FPT](FPT Holdings)は、野村證券(東京都中央区)及び
バンベト証券(Viet Capital Securities＝VCSC)との間で、卸売・小売部門の
一部売却に関するコンサルティング契約を締結しているが、現在まで
売却先に関する発表は出ていない。市場では、ビングループ[VIC](Vingroup)が
この取引に名乗りを上げる可能性が高いという見方もある。

  テーゾイジードン投資[MWG](Mobile World Investment)は2月に開催した株主総会で、
規模拡大を目的に他の小売業者を買収・合併(M&A)する方針を示した。一方で、
MWGが小売分野でのM&Aは実施せず、新しい分野の開発に向けて
異業種企業のM&Aを展開するという予想も出ている。

  また、FPTショップが海外投資家に売却されるとの見方もあったが、
可能性は低いとされている。理由は、小売事業に参入する
海外投資家に対する厳しい規制が依然として存在しているためだ。

  一方、電子機器・家電販売店｢ビンプロ(Vinpro)｣及び｢ビンプロ+(Vinpro+)｣を
展開しているVICは、小売市場におけるシェア拡大までの時間短縮を目的に、
FPTショップを買収する方向で動くものと見られる。

  VICは、小売店舗300か所を運営しており、携帯機器小売市場のシェア10％を
握っているFPTショップを買収することで、同市場においてMWGや
ビエントンA(Vien Thong A)などの大手携帯機器販売販売企業との
競争力が強まることを期待している。


2 位 DIC不動産、16年利益見通しが8.6倍に―多数の不動産案件から利益計上で
[2016/04/20 16:21 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/160420014624.html

  DIC不動産[DIG](Development Investment Construction)が定時株主総会
(27日開催)に提出する2016年事業計画によると、売上高は前年の4.1倍相当の
1兆1040億VND(約54億円)、税引後利益は同8.6倍の1177億VND
(約5億8000万円)と、大幅な増収増益が設定されている。

  2016年配当は前年と同じく額面比8％で実施する予定。また、2015年末時点の
資本余剰金及び未処分利益1890億VND(約9億3000万円)を原資に、
割当比率25対2で無償増資を行う案を提出する。

  2015年売上高は2687億VND(約13億2000万円)で、年間計画達成率は
52％に留まった。税引後利益は173億VND(約8500万円)で、
年間計画の僅か25％止まりとなっている。

  年間計画を達成できなかった原因は、成約済み物件で引渡しが
終わっていない各不動産案件からの売上高がまだ計上されていないことにある。
2016年には11案件から合計2兆0770億VND(約102億円)の売上高が
計上される見通し。このうち、2015年中に成約済みの物件による
売上高は7123億VND(約35億円)となる。

＜2016年業績に計上される不動産案件＞ 単位：十億VND

3 位キドG、16年Q1▲7％減益―製菓部門売却も健闘
[2016/04/21 17:17 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/160421043845.html

  キドグループ[KDC](Kido Group)が発表した2016年第1四半期財務諸表(連結)によると、
売上高が大幅に減少したが、金融活動収益の増加とコストの減少により、
税引後利益は小幅な減少に留まった。

  売上高は前年同期比▲62％も減少し3940億VND(約19億3000万円)に留まった。
これは、前年第3四半期に主力だった製菓部門を米大手食品飲料メーカーである
モンデリーズ・インターナショナル(Mondelez International)へ譲渡したため。
但し、売上高総利益率は40％の高い水準だった。

  金融活動収益は同+5％増。このうち預金や貸付金の利子による増加が中心だった。
更に、各費用がいずれも前年同期比で▲50％余り縮小したことから、税引後利益は
同▲7％の275億3000万VND(約1億3500万円)となり、製菓部門売却にもかかわらず、
小幅減益に留めた。

  第1四半期末時点の総資産は前年末比▲5.5％減の6兆3530億VND(約310億円)、
うち現金及び現金同等物が3450億VND(約16億9000万円)で、同▲70％の大幅減だった。

  同時点の負債総額は同▲30％減の9630億VND(約47億円)で、うち大部分を
短期借入が占めている。未処分税引後利益は資本金の55.5％に
相当する1兆4230億VND(約70億円)。

※くれぐれもお取り扱いにご注意ください！！
現地投資家は何を考え、何に基づいて投資をするのか？
いろいろと推察しながら、しかし、あくまでも「噂として」お楽しみください。
 
※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、
毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「ベトナム株・経済情報」の
過去記事をご提供いただいたものから「ベトナム株・経済情報」が独自に選んだ、
おもしろい噂を組み合わせて掲載しています。

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ベトナム現地投資家のうわさ話・西部バスターミナル[WCS]・の巻！

(2016年04月27日 発行ベトナム株通信 第2836号)
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■■■西部バスターミナル[WCS]■■■

西部バスターミナル[WCS]が発表した2016年第1四半期業績によると、
同期の1株当たり利益(EPS)は5471VND(約27.4円)となり、これまでに
同期業績を発表した上場企業の中で最も高い水準に達している。

WCSは、資本金を増やしていないこと、借入れのないことに加え、
本業に集中する戦略をとっており、上場した2011年から現在までのEPSは
高い水準を維持している。2015年のEPSは1万9311VND(約96.6円)で、
上場企業の中で最高値を記録した。

2016年第1四半期の売上高は、前年同期比+10.3％増の294億VND
(約1億4700万円)。売上原価率(売上原価/売上高)が低下したため、
売上総利益は同+15.7％増の176億7000万VND(約8800万円)となっている。

金融活動収益は15億7000万VND(約790万円)だったが、金融活動費用が
なかったことに加え、販売費用や一般管理費がいずれも小幅増に留まったため、
税引後利益は同+16.0％増の137億VND(約6900万円)だった。

2015年業績は、売上高が前年比+14.7％増の1172億VND(約5億9000万円)、
税引後利益が同+20.1％増の483億VND(約2億4000万円)の増収増益だった。
2015年配当は額面比30％で実施される。

2016年事業計画では、売上高が前年比+1.8％増の1194億VND(約6億円)、
税引後利益が同+3.6％増の500億VND(約2億5000万円)、配当が額面比20％に
設定されている。これにより、第1四半期の年間計画達成率は売上高が24.6％、
税引後利益が27.4％となる。

なお、WCSは2016年中、施設建設や車両増強に165億VND(約8300万円)を
投資する計画。

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